2014年4月25日金曜日

県外初!認知症カフェトマリギ 開催しました

413日(日)に第8回認知症カフェトマリギを開催しました。今回は、「紅茶の時間×トマリギ」と初のコラボ企画ということで、石川県の津幡にある「紅茶の時間」にお邪魔してきました。
 
「紅茶の時間」は週に一度、コミュニケーション水先案内人である水野スウさんが気軽に誰でも立ち寄れる場所として自宅を開放し、来た人それぞれが語り合ったり、本を借りたり・・・と想い想いの時間を過ごせる場所です。
 当日伺うと、スウさんが笑顔で迎えてくださり、ほっとするような居心地のよい場所でした。また、お部屋には7枚の大きなタペストリーがありました。小林憲明さんの母子の抱き合う様子が麻に描かれた「ダキシメルオモイ」という作品で、部屋の雰囲気をより温かくしていました。
 開場とともに多くの方が訪れ、なじみの方々やスウさんの紹介で初めて会ったという方同士で盛り上がっていたり・・・と、紅茶の時間ではすてきな出会いが日々生まれているのだなと感じました。
 トークセッションでは、最初にみんなの保健室から「近所とのつながり」をテーマに、周りの方と改めて日頃の近所付き合いを振り返りました。その後、紅茶を飲みながら濱崎さん(認知症の人と家族の会)による、ご自身の体験をもとにした認知症の方とその家族、周り方の関わり方のお話がありました。認知症の方の行動には必ず意味があり、人生で光り輝いていたときの気持ちは表情に出ることを、お母様の優しい笑顔の写真とともにお話ししてくれました。どうしても家族など介護する側には負担がかかることもあります。また、認知症の方は周りの表情の変化も敏感にキャッチします。そのような中、いかにしてその人をその人として接するかが大切なことだと濱崎さんは話していました。
「人はすべて、例え、病気があったとしてもその人の本質は変わらない。家でも施設でも、大切なのは、その人をその人として見ること、また、見ることができるように介護する側に心にゆとりを持たせるようにできること。これから必要になってくるのは、それを地域でできるようになっていくことだ。」とおっしゃっていたのがとても印象に残ったのと同時に、まさにその通りだと思いました。
 その後、きもちキャッチボールタイムという時間を設け、トークセッションで感じたこと、日頃の介護で抱えている悩みや想いなど参加者の方に聞いてみました。すると、数名の参加者から悩みや想いの発言があり、それを聞いて他の参加者が提案をしたり励ましをしてくれたりと参加者同士でのやりとりが沢山あり、盛り上がった場になりました。
これからもトマリギの中で参加者同士のやりとりができる場作りをしていきたいと思います。そして、いろんな人がつながっていけるといいなと感じました。